桜
先週の土曜日、友人と花見をしてきました。
満開の桜、ビール…
甘美であります…
一年前の今日、私は娘の手を引き、夫と暮らしていた家を出ました。
逃げなくてはならない。そして、彼に気付いてもらわなくてはならない。
駅までの道すがら、散りかけの桜に、その時初めて気がつきました。
毎日の通勤路。並木のように桜の木が並ぶ駅前の道です。
「もう散るじゃない!」と思わず呟きまさした。余裕が無ければ季節の移ろいさえも見失うのだと思いました。
今年は「もうすぐ咲くかなー」と、毎日桜の木を見上げることができました。
この一年の間に、私はたくさんの物を失くし、諦めもしたけれど、娘が今ここにいるという幸せ、そして、桜の木を見上げて春の日を喜ぶことのできる生活が戻ったことは、何にも変えがたいと思っています。
私はこれから、これをちゃんと大事にする人生を、送りたいのです。